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2010年6月21日月曜日

München: 目的


翌朝、時差ボケもあってか割と早くに目が覚める。Mさんがちょうど出勤の準備をする音がする。水分を欲してキッチンへ行き、お茶を飲みながらほっこりする。外は相変わらずものすごく寒そう・・・ 近辺のスーパー情報など教えて下さり、夕方に会う約束をして見送った。

前回もそうだったけど、私がミュンヘンに来るのはRegensburgに行く予定をしているからである。そこに住む友人に会いに行きたいのだが、今回もそれは叶わなかった。4月に出産を控えた妊婦さんであり、ギリギリまで体調次第で会えるかわからないという状態。今回も残念ながら見送ることになった。私も行くならこの日に日帰りで、と思ってたけど気温差に順応するのが難しく、万全ではなかったからよかったのかもしれない。先送りにした楽しみは、その時きっと何倍にもなって返ってくるだろう。

二度寝とメールチェックを繰り返し、キッチンにあるエジプトの噛めば噛むほどやみ付きになるお菓子を摘みつつ、外へ出る覚悟をする。なんとなく土地勘のあるMarienplatz周辺に行き、かつて来た時の記憶を呼び戻す。Pommesを売っている店が目に入り、寒いときにはPommes: ポテト だと思い久々のボリュームに胃が驚きつつも付いてきてくれた。それでも寒さは変わらない。2日前まで暑くて外に出られなかったのに、今度は寒くて室内に入りたがる。凍てつくような寒さなのにおじさん4人組が弦楽器で路上演奏をしていて感心してしまう。
温かい場所を求めてFünf Höfeに行ってみると、本屋:Hugendubel の入り口にHundertwasserが!!(写真) 開催期間はもうちょっとあるけど、本屋にこんなに図録がを並べるとは・・・さすがHugendubel(フライブルクにはなかったので、ミュンヘン中心の大きな書店と想像)と思い、目を輝かせながらコーナーに吸い付けられる。店内にソファがあるのでそこで見入る。見るからにリッチなミュンヘンマダムも横目に、レジにて購入。嬉しい出費。荷物の重量が増えるなんて全く気にならない♫  Wienを諦めた自分をなんとか宥めることができてよかったと思う。

この日は元々Mさんがお友達と、同居人のカメラマンさんのスタジオを見に行く予定だったらしく、私も誘ってくださったのだ。3人連名のスタジオ。同居人さんではない2人はパートナーで、その赤ちゃんがハイハイしていてかわいい。写真の仕事の他に、オーガニックの調味料のラベルのデザインも手がけているそう。この時期ミュンヘンで(バイエルンで?)好んで食べる習慣のある甘いジャムパンを買ってきてくださっていた。他の地域ではBerlinerというのが一般的だと思うけど、ここでの呼び名が出てこない・・・ 気の合う仲間と共同でスタジオを持って、好きな写真を撮ってクリエイティブに仕事をするなんて、じんわりといいなぁと思った。

(16. Feb. 2009)

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München: -30℃


ミュンヘンにしても空港から鉄道への接続がとても良い。そこから地下鉄で移動できてしまうなんて、当たり前だけど京都じゃとても考えられない。1時間ほどして、今回もお邪魔させて頂くお家の最寄り駅に到着。地上へ出るとまだ17時半くらいなのに暗い、寒い。暖冬のドイツしか知らない私は、こんなに雪のあるドイツを初めて見た。道が広いので番地がどちらサイドにあるのか見るのも大変。なんとか建物を捉えてベルの名前を確認し、ピンポンをする。

日曜日だったのでMさんも同居人さんもご在宅。34℃のバンコクから来た人にとって、何よりこの寒さが辛かったので、室内の温かさがしみわたるように嬉しい。ミュンヘンに来る度お世話になっているMさんの前のお家も素敵だったけど、今回のこのお家はなお素敵。ある年代までの古い住宅ならではの天井の高さとイイ床板とゆったりした造りに、カメラマンの同居人さんのセンスが光る光る。ほんと毎度のことながら、居心地のよい所に泊めて頂けることに感謝する。

(15. Feb. 2009)

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2010年6月20日日曜日

Bangkok-München: 11時間AirBerlin


※写真はフアランポーン駅ですが、鉄道移動したわけではありません。

朝6時頃、カオサンを出発してスワンナプーム空港へ向かうバスに乗り込む。外を見ると欧米系のすごく私好みなカップルがいて思わず見とれる。誰かを送るのか迎えるのか目的が見えないけど神妙な面持ちで何かを待っている。
バスは1時間ほどで空港に到着。特徴的な屋根が印象的な開放感のある造り。東南アジアの要所であるこの空港は、日本でODAで建てられましたと書いてあった。誰かに何かをこっそりカバンに入れられないよう注意は怠らない。パスコントロールで初めて顔を写真に撮られて若干びびりました。

ゲートでは既にBairischが飛び交っている・・ ミュンヘン在住のバイエルン人の皆さまは身なり持ち物が良い。シャツをきれいに着こなすおじさま多数。温かい羽織ものを準備する人ちらほら。これから皆で極寒のドイツの地に帰るのだ。
私のこの旅はAir Berlinありきと言っても過言ではない。今ではBeijingまで飛ばしてしまう、もはやLCCの域を越えたこの航空会社が、Bangkokとドイツをつないでいたからできることなのだ。かつてLondon-Berlin間で使って以来、シートの広さとサービスの良さとHPでわくわくできるのが好きで、私の中でお気に入りなのです。

10:00ちょうどにバンコクを発ち、横のおっさんとしゃべったり、映画を見たりして機内を楽しむ。映画は3本中2本が“ワイン系”だった。2本目がラッセル・クロウとマリオン・コティヤールの邦題:プロヴァンスの贈り物 だった。ラッセル・クロウは見終わってから名前を思い出したけど、この時初めて知った相手役のマリオン・コティヤールの美しさにやられた。ストーリーとしても見やすくて、あと映像が小さな画面で見ているのに眩しく綺麗でそれに惹かれてしまった。サントラとして使われている音楽で耳に付いて離れないものがあり、後から調べてみるもサントラのCDには入っておらず、なんとか発見したのがAlizéeのMoi Lolitaだった。結構前の曲なのに褪せない感じとPVにはまる・・・

画面が現在地を示す地図に切り替わり、オーストリアが目に入る。私の神、Hundertwasser生誕80周年の特別展“Der Unbekannte Hundertwasser: 知られざるフンデルトワッサー を見に行けないことに心がえぐられる。元はと言えばこれを見るのが大きな目的の一つでもあったけど、Wienを旅程にいれるのがかなり難しく、泣く泣く自分で断念したのだ。むしろここで落としてほしいくらい引き付けられる地を離れ、ミュンヘン到着。外は相当寒そう・・ 若干お腹を下しながら、若干遅いと思う頃、ようやくスーツケースが転がってきた。空港の出口に近いカフェでおっさんとお茶をして、1年半振りのドイツに不思議な感触を感じながら、地下鉄でMさん家に向かう。

(15. Feb. 2009)

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