2010年9月6日月曜日

番外編:Camino de Santiago


旅を終えて半年程経った頃、船で一緒だった青年からメールがきた。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラにある、この大聖堂の写真を添付して、無事に聖地巡礼の旅を終えたことを報告してくれた。

船で、次はどこに行くのと話をした。これまでアジアを旅してきた彼だが、フランスやパリの美術館にも興味があるらしい。でも学生共通の悩み“お金”を彼も気にしていたし、私はフランスからも“道”がある、スペインの聖地巡礼のことを提案してみた。初耳だった彼は予想以上に食いつきがよく、目を輝かせて行く意志を決め、絶対行って報告します!と約束してくれたのだった。

この5週間の旅を通して学んだこと、出会ったこと、思い出したこと、新たな感情が芽生えたことなど、色んなことを重ねてきた。それらは自分にとって本当に大事なことだが、あくまで自分だけのこと。最後に旅を次の旅人の渡すことができ、そこには何か旅人の連帯感のようなものがあった。こうして一人の旅人が去り、また新たな旅人が生まれ意志を受け継いで行く。
それは今までに感じたことのない喜びだった。

〜次世代の旅人たちへ〜


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