2011年5月25日水曜日

Vauban, Alfred-Döblin-Platz


Vauban、私の理想郷。この日は水曜日で週一回の市が開かれる日。かつてよりなんだか人が多く賑わっている印象。4、5年前に5、6000人ほどが住むエコロジー住宅地になるとされたVaubanだけど、住民は増えている様子。新たに建設中の集合住宅もありました。何より電柱などに"Vaubanで住居を探しています"の張り紙が多い。かつても張り紙を見たけど、Vauban人気は変わらずあるどころか高まっているようでした。犬を連れて散歩中の女性と少し言葉を交わしたけど、入居して1ヶ月足らずだとか。入居できたのはよかったけど、住居ではなく部屋で、それでも家賃が高いと。Freiburgはドイツの中でも家賃が高いけど、Vaubanはそのなかでも高いと言われる。それでもエコロジーな住環境の需要が継続してあるこの土地に、安心と確かな魅力を感じます。



このまま行くと飽和するんじゃという気もしないではないですが、Vaubanの動向は今後も傍から追いたいと思います。

Basel, Goetheanum


3日滞在したFreiburgの中日はBaselへ。電車で小1時間で着くスイスです。ドイツ側の駅から友人と歩いて街の中心部にあるおすすめお店へ。石釜だったか、伝統的に焼くパン屋さん併設のカフェ。こんな風にサラダを盛る盛りつけはぐっときます。


友人が住むのはシュタイナーの総本山ともいうべき、GoetheanumがあるDornach。一軒家を3人でシェアしていますが、この家もルドルフ・シュタイナーの愛弟子にあたるような人が建てたそう。だからはやり出で立ちがGoeheanumと似ていました。家の裏にはやぎが何匹か。一人は出産間近のお母さんらしく、今日にも生むかもという予想でしたが、まだでした。


やぎのいる生活、シュタイナー建築の家、こんな素敵なバルコニーにすぐ出られる部屋、落ち着いた優しさ溢れる同居人など、日々Ruhrpott:ルール工業地帯の一郊外の特殊な空間で子供に追われる私からすると、もうなんて贅沢な暮らしなんだろうと思いました。


辺り近辺にあるお店はほぼビオなお店。暮らしに必要な食糧品から消耗品まで揃います。ビオなスーパーはドイツ各地にあるけど、チェーンではなく、ビオな個人商店が一帯を占めているのがすごい。


友人宅の屋上からも見えた徒歩すぐのGoetheanum。友人は新年をここで明かしたそう。なんて幻想的。


なかはこんな感じ。基本的に柔らかく、角を落としたようなデザインです。Hundertwasserにも通じるものがあるような。
興味はあったけど、実際Baselに着いた後に友人の家が近くだとわかり行くことができてよかったです。

Rosenmontag



3月7日、Freiburgに到着。この日はRosenmontagで街の中心部でカーニバルが行われる。意図せず日程を組んだけど、前回Freiburgに来たときは、カーニバルが始まる寸前に出発するなど、何か縁のありそうなRosenmontag。
カーニバルは相変わらずの人だかりで石段に登って後半まで見ましたが、ふとカーニバルの行列から目線を反らした時に視界に入ったあの人がつぼでした。自らは潜水人に扮し、サメに喰われるという手作りの演出。カーニバルの行列に参加しなくても、コスチュームで仮装している人が沢山いますが、自らもあんなに"仮装"しながら、行列を見守る姿が粋でした。


josfritz cafe。いいおとなが集まります。壁面のアートもカーニバル仕様でした。


カーニバル後、お揃いのコスチュームで去る3人・・・


翌日の朝まで仮装した人を見ました。普通にあの姿で路面電車に乗っているのがおもしろい・・・

2011年5月24日火曜日

INDIANA CAFE



どこかへ行ってしまったiPhone。
いままで私と共に生活してくれて、ありがとう。
そして発見できなくて、ごめんなさい。




前回の休暇を消化できていなかったので、まずはそれから。かいつまんで写真と共に。

パリ、荷物を取りに行くだけの日程でしたが、初めてまともにカフェに行きました。
市内に何店舗かあり、名前のごとくアメリカンなフードもあるようでした。パリの一般的なスタイルですが、カジュアルで入り易し。
前にHARIBOとアーモンド・プラリネの屋台が出ていましたが、その販売の兄さんが着ていたコート、きっとあれはThe Kooplesに違いない。コートは多少汚れを伴うものかもしれないが、それをあの屋台で着てしまうところが、パリだなと思う。


移動はやはりこれです。まだ寒い時期だったので、距離に応じてメトロと使い分けました。パリを自転車で走るというのはやはりいい。ピックアップポイントも増えて、がんがん走っている人も多くいました。

Concorde, Paris








3月5日19時過ぎのコンコルド。

2011年5月23日月曜日

これからFreiburgに向かいます。


今日から一週間のUrlaub:休暇です。またしても私の愛するFreiburgに向かいます。
金曜までゆっくり頭の中の整頓と、南西の綺麗な空気に触れて身体のリフレッシュを図ります。
さてどんな旅になるのか。今回は何もなくしませんように・・・

Düsseldorf Hbfより。

2011年5月8日日曜日

さて、これから私はどこへ向かうのか


なんだか長い間書いていませんでした。
色んなことがあった3月4月。どんなことがあっても、もう3月11日以前には戻れないという現実。
それは被害の大小はあれど、少なくともすべての日本人がいつかその被害に合うだろう未曾有の惨事。

思うことはたくさんあるけれど、とりあえずこの2ヶ月を埋めてみようと思います。


祖母の来仏と約10日の休暇の狭間で忙しかった3月頭。2月末にPraktikant(インターン)の住む宿舎からもうひとつの宿舎へ引っ越し、その新しい住環境にも慣れないまま、再びパリへ発ちました。というのも本来一週間だった休暇の前に2日休みが貰え、休暇で使う予定の忘れてしまった鞄を取りに行くため。その後Freiburgへと念願の南下。3日の滞在の中日に行ったBaselへの行きの電車で、iPhoneを紛失。基本的に物をなくさない、かつ物が物なので大ショック。DBに落とし物登録をしたけど、1ヶ月が経過し、自動的に諦めなさいというお達しを受ける。iPhoneを紛失した原因として、鼻風邪で頭がぼーっとしていたことと、南西部の、自分が本来居たい大好きな所に、それと相反するルール地方から来た反動で、リラックスしすぎたこと。DBのストライキに遭いながら移動したTübingenの友達の住む学生寮で、地震と津波のニュースをまず知った。その後は休暇だけれど気が沈み、最後に訪れたMannheimから出かけたHeidelbergの爆撃された城を見ても、ニュースで流れる津波に襲われた映像や日本のことが浮かぶばかり。


平和村に帰って来て最初に知ったのは、来た時から知っている子供が亡くなったこと。こちらに来て以来、この結末をもって家に帰る子供は2人目で、自分たちの仕事を責めるなとは言われても、その状況を聞くと、遣り切れない気持ちになる。日本の原発、震災のニュースを追っても、自分のボランティアとしての労働力をここより日本の被災地に使いたいわ、という気がしてきたりもした。日本と関わりの強い、というより日本に資金と労働力を依存している非営利な活動を行う平和村の場合、これだけ頼っている日本の困難時にできることがかなりない。治療に来る子供たちのために寄付された運営費を、代表が私たちに、日本に帰りたかったら飛行機代を出すから帰ってよい、と言ってくれたのが最大の援助だろう。Düsseldorfのお寺での追悼式に平和村の皆と共に参加した時、Oberhausenでの原発反対デモに参加した時など、テレビや新聞のインタビューを受けた。日本人というだけで注目を浴びているような気がした時期だった。


今から思えば震災後の心理状況が拍車をかけていたのか、日頃の自分の部署のPraktikantを取り巻く労働環境に対する不満が爆発し、一応こうしたことを聞く機会として設定された場所で、持てる力のすべてを出して副代表に詰め寄った。こうした不満を持っているのは私だけではなかったので、ドイツ人のPraktikantが現場での具体例をうまく説明してくれ、非常に助けてもらった。それにしても半年間溜めてしまった、尊厳に関わる不満をドイツ語で抗議するのはなんとエネルギーのいることか。少量の消耗量で戦えるようになりたいと非常に思います。その後部署メンバーでのミーティングを経て、目先の労働環境は前より良くなったけど、根本的に組織に対してまだまだ不満と疑問はある。その根本的な不満が大なりになってしまったPraktikantが一人辞め、正規職員が一人解雇され、と一行に落ち着かないHeimbereich(子供のお世話をする部署)。


イースターはいつも私のいる小さな子供の施設を掃除してくれる清掃のおばさんが家にBBQに招待してくださり、ダーツなどもして楽しみました。そして来るアンゴラへの援助飛行で帰る子供たちのためのお別れ会。アンゴラの子供たちのダンスはほんとに催しものとしての見栄えがしますが、足に金属の装具を付け、痛がっていた子が立派に踊っている姿は感動ものです。5月10日、帰るまであと2日、言うことを聞かなくてもいいから無事に楽しく過ごせたらいいと思います。子供同様、なんだか落ち着かないけど、本当にとりあえずは無事に帰ってほしい。

気温27度の夏日和の平和村より、備忘録でした。