2011年1月21日金曜日

映画館/ Das Kino



昨日は休みで用事をしがてら外に出たのだが、映画館が目に入り、そういえばナタリー・ポートマン主演の「Black Swan」がその日(1月20日)に公開になったことを思い出した。上映時間を聞くと、18時から毎日3回。あと1時間半くらいだったので、もうちょっと暇をつぶして行くことにする。

何をして暇をつぶすかと言うと、「Black Swan」を上映しているCineStarというシネコンは、巨大ショッピングセンターを中心にレジャー施設も備えている、このOberhausenの新都心(Neue Mitte)と呼ばれるところにある。CineStarをもう少し奥に行くと、10月にお亡くなりになったタコのパウル君がいたSea Lifeがある。なのでそのショッピングセンターをもう少し徘徊して、小腹も適当に膨らし、いざもう一度足を踏み入れる。

事前にもらっていた上映案内によれば、毎週曜日ごとにチケットの値段が異なっている。火曜日が6€と一番安く、次に月曜と水曜が6.70€、この日の木曜日は7€で、金土日は7.50€だった。チケット売り場で一枚くださいと言うと、上か下かと聞かれる。上の方が1€高いらしい。まぁ別に下の値段のつもりだったので下と言い、座席番号が書かれた券をもらう。スクリーンに入って席を探すと、下の席の一番上よりの真ん中だった。真ん中といっても通路が真ん中を貫通しているので、その横。通路が真ん中というのはいかがなものかと思うが、それより私より先に入っている人すべてが上の席だったので、なんだか恥ずかしかった。そのあと女の子2人組が私と同じ列の通路反対側に座ったので、全く一人というわけではなくなったが。

その女の子たちはなんだかやたら長い上と下がフラスコみたいなドリンクと、スナックをもっていた。スクリーンに入る前にちらっとフード・ドリンクの値段を見てみると、エビアンとか500mlサイズのペットボトルで、3.50€以上していた。スーパーで買うなら、ペットボトルのデポジットを入れても1.50€くらいである。映画を見るだけでいい私と違って、他にも結構、映画を見ることと、映画を見ながら飲み食べするものがセットになった人たちがいた。

「Black Swan」は前評判どおり、ナタリー・ポートマンがすごかった。なんだか相当追い込まれて幻想が見えているのだが、アメリカ的な細工でちょっとおもしろいのに、サスペンスかホラーみたいな迫力がすごくて見終わったあともドキドキしてました。見所として、映画をよりパーフェクトなものにしていたロダルテの衣装。デザイナー姉妹のダークで繊細な感じは、この映画にぴったりだと思います。また、ナタリー・ポートマンと婚約したフランス人バレエダンサーとの絡みが、気になって見てしまいました。それにしてもナタリー・ポートマン、ほんとにバレリーナだった・・・



こちらはDüsseldorfのCinemaという映画館。11月に公開になった、ソフィア・コッポラ監督の「Somewhere」を見ました。
ここは単館のミニシアターで、京都で言う京都シネマのような映画館。館内にあるカフェや、スクリーンの深紅の緞帳など、映画館に行くために映画を見るような素敵な映画館です。そんなこと言う人は、ちゃんと映画を見れる人ではないと思いますが、もともとミニシアター系の映画が好き(非現実的な話が好きではない)な私としては、こちらの方がやはり馴染めました。夜遅かったけど、一人で来る女の子もいたし、Düsseldorfの芸術アカデミーっぽい学生、すてきな紳士淑女など、映画を見ることを目的とした人が客層でした。働いている人たちも、私を一、映画を見に来た客として見てくれているように感じ、心地がよかったです。チケットは均一7€(10€だったかも)、席はどこでもどうぞ状態。このゆるい感じがやっぱり好きだなぁ・・・

「Somewhere」は、ソフィア・コッポラ監督なので、絵やキャスト、選曲のセンスがさすがでした。ステファン・ドーフのハリウッド俳優役もよければ、エル・ファニングがなんともキュート!ただ、やっぱりアメリカ人なんだと思ったのが、主人公が両側10車線以上あるような道路を車で飛ばすシーンが幾度もあるところ。率直なところ、私はあれは嫌です。ストーリーに必要なのだろうけど、あの発想が出るアメリカというところが、車に頼らない生活をしたい私としては受け付けられません。パリに住むようになって、カリフォルニアを懐古して作った作品だそう。納得。


これはこの映画館がある通り。旧市街地のSchneider-Wibbel-Gasseという細い通りにあります。クリスマスの時期で寒いけどとてもきれいでした。時期は過ぎましたが、その時の写真をついでに少し。


Pempelfort地区のNordstraßeのクリスマスマーケット。手前の車2台はベンツのタクシーです。


旧市街地の入り口、Heinrich-Heine-Platzのクリスマスマーケット。年明けてから暖かくなりましたが、
この時は本当に寒かったので、特に見て回る気も起きず、砂糖を絡めたアーモンドだけ買って摘んでました。



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