2010年11月13日土曜日

パリからドイツに帰って来た時に感じる落胆 ④


ゆっくり起きる日曜日の朝。
1日半の滞在だけど、前日がなかなか盛りだくさんだったので、すでに満足気味。
こんなに欲が浅かっただろうかと、自分に驚きます。
行きたいところはほぼ行ったし、後はムール貝を食べればThalysに乗れる。
お昼まで時間があるので、大阪から来ている伯父と散歩に出ることに。


パリには何ヶ所か有名な蚤の市があるけども、最近は不況のせいか、区ごとによく蚤の市が開かれるらしい。
ちょうど家の近くの通りからサンドニの門まで市が出ていたので、なぞるように見て行くことにする。


雑貨や小物に本など、蚤の市的な物品もあれば、その大きさからかなかなか、目を引く中古の家具。
路上に持ってくる方も、買い手も大変だよなと思いつつも、素敵なものが多いので、
仮に自分がここに住んだとしたら、路上から拾うように買いたいななんて妄想を。
ヴィンテージもいいですが、こういう生活密着かつ,実用的なもののほうが好みかもと思いました。


サンドニの門。凱旋門のように開けた場所ではなく、一般的な建物に紛れてあるので、いつも少々存在に驚きます。
この南側はちょっとした娼婦街なので、昔は治安が悪いと遠ざけられました。
時間がまだあるのでオペラまでvelib'でこぎ、サンタン通りや昨日も通ったパサージュを抜けて、家に戻り
伯母も一緒に再出発。散歩の間、正確な時刻がわからず少し急いだけど、
サマータイムが10月31日になるタイミングで終わったとわかったので、時計を1時間戻しました。
短い旅の中ではとても得した気分になります。


伯父、伯母、私の3人で、在り付くムール貝の昼ごはん。
ムール貝を食べたいと思ったのは、京都で好きなイタリアンのお店で、ムール貝の美味しさを思い出したから。
昔(というのは高1の、初めてパリ=海外に来た時)、ムール貝の殻を両手に持ち、
ものすごくいい顔をした自分の写真があります。殻で身を摘んで食べるという作法が気に入ったのか、
“ムール貝”という食べたことのない、フランス的な食べ物が嬉しかったのか。
今回の滞在は、そんな昔を思い返すことが多かったです。
約10年前の記憶だけど、“Les Hallesの近くでムール貝を食べた”ということは間違っていなかった。
ただ、この日行ったそのお店はベルギーのムール貝チェーン店だったけど。


Les Hallesの北側に、ちょうどSantierから延びるマルシェの突き当たりに教会がある。
そういえば入ったことはなかったけど、きれいと聞いたので一瞬入ってみる。
なるほど確かに、観光名所になる教会ではないけれど、ステンドグラスやハイプオルガンの装備がよく、
全体的な感じが心地よかったです。天気もよかったしね。


そして急ぎ足で着いたGare du Nord。
前職柄か、伯母の移動に対する人の管理は相変わらず手厳しい。
30分以上余裕があるので、上から駅を観察する。
ちょうどモニュメントの所に、制服を着た子供と親が集合して、ユーロスターに搭乗するのを待っていた。
見るからに汚れのない子供たちと、派手ではなく身なりの感じがいい親たち。
だから何というわけではなく、ただそう思ったのだ。

⑤に続く。


2 件のコメント:

  1. わかちゃん!お久しぶり☆
    私、10月30日から先週日曜までパリ・ドイツに行ってたの!
    もしやニアミス!?残念!
    日本に帰ってきてからわかちゃんのブログ読ませてもらって
    おじさんおばさんのお店も知って…
    モンパルナスに4泊してたからもっと早く知ってたら
    お食事させてもらいに行ったのに、と更に残念。

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  2. おおおばちゃん、
    それは完全にニアミスというものです!
    10月30日の早朝から翌日の午後までいたの。
    モンパルナスからだと近いし!
    また機会があれば、行ってみてくださいな。
    そういえば、たしか8月末頃、おばちゃんを近鉄で見たよ。
    話しかけたかったんだけど、大和西大寺あたりで下車した模様だったので、
    近寄れませんでした・・・
    コメントありがとう、じゃあまたね^^

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