2011年2月14日月曜日

飛行機を使わずに移動をすること



先月、友達が来てくれた。あらかじめ言っておいたのに、彼は一つ先の駅で降りていた。
夜だから電車・バスの本数がさらに少ないけど、結局予定していたバスに乗り合わせられたので、そんなところもご愛嬌。
先々月来てくれた友達に続き、ともに京都を満喫した2人が連続で来てくれたことに、私はとても嬉しかったのでした。

そんな彼。わたしのいるところが単に目的地なのではなく、実はスウェーデンからロンドンに行く途中。
5日間乗車できるInterRail Passを利用して、彼の住むスコーネからベルリン、ルール工業地帯の私、ドイツ南西部の友達のところから、ブリュッセル経由でロンドンまでを鉄道で行く。
ひとつひとつの移動は最大6時間ほどだけど、これを1週間の旅程に入れるのは移動過多。
私や友達という寄り道先もあるけど、彼がこの方法を選んだのは、何より"飛行機を使いたくないから"。
環境負荷の高い飛行機より、エコロジーな移動手段を利用したい彼の選択です。

ちなみにEco出張を謡っているJR東海によれば、新幹線の座席当たりのCO2排出量は、航空機の10分の1程度。他の鉄道でも、航空機よりはもちろん低い。彼が利用したInterRail Passは、25歳以下のユース料金で169€。ヨーロッパに居住する人が、
居住する国以外で使えるもので、ヨーロッパに居住していない人の場合はEurail Passがそれに当たります。正規料金で個々のチケットを買うよりも破格に安いけど、LCCが横行する空事情では、その直線距離をさらに安く買うことも可能です。

一昔前、私はLCCの味を占め、好んで利用していたし、仕事では東海道を往復し過ぎたほど新幹線に乗っていましたが、
今ではそれに反対します。できる限り、必要最低限に移動は留め、必要ならば極力飛行機を選択するべきではない。
それ自体が環境に悪いことはもちろん、それに伴う衣食住の環境負荷も同時に発生し、何より人間の精神と社会に良くない。極端なことをすると色んな局面が見えてきます。

彼はロンドンで3ヶ月インターンシップをするけど、その間にスウェーデンにいる彼女は一度は会いにくるの?と聞くと、
"飛行機を使いたくないから来ない"と。帰りは同じく鉄道か、船で帰るつもりだそうです。
"時間"があれば、鉄道を使い、または"時間"がなければ、動かない生活をする人が増えてほしいと思います。

写真のお土産にもらった紅茶。とっても香りが良くて美味しい。
ティーバッグに入っている紅茶やハーブティーを好んでいたけど、自分で分量を決めて、葉だけを捨てる気持ちよさに、
ようやく気が付いた。

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