2011年2月13日日曜日

これだから止められない


先月、友達が私のところに来てくれた時のこと。
夜、彼を駅まで迎えに行くために、最寄りのバス停からバスに乗った。
私は既に上機嫌で、バスの運転手のおじさんに"Guten Abend"と挨拶をする。
すると、"日本人?それとも中国人?"との問いかけがきた。正直に"日本人だよ"と答える。
乗客は私しかなく、そこから始まる夜の愉快なバスの旅。
たかだか20分くらいの道のりだけど、それだけでも色んな話ができる。
私は化粧を少ししかしないので、アジアの中では化粧が濃いめな日本人よりは、韓国人によく見られるということ。
運転手のおじさんの息子さんはゲームが好きで、日本に一度は行ってみたいと思っているとこと。
家族は自分以外アカデミックだけど、自分が楽しめることをすることが大事だと思っていること。
ドイツでは日本人のサッカー選手が活躍しているし、韓国もいいけど、中国は好かないと。
じゃあ私がもし"中国人だよ"と答えたら、どうするつもりだったのと聞くと、
中国人なのか?とバツの悪い顔で動揺されたのがおもしろかった。
おしゃべりは続く。
閉ざされた平和村について。ボランティアで勤務している日本人が他にもたくさんいることや、
約200人のアフガン方面やアンゴラからの子供が生活していることを私は説明する。
おじさんは約10年ほど前に、息子さんや娘さんの幼少期の洋服を、道端に設置されたボックスから寄付してくれたそうだ。
おじさんはいつもこんな風に乗客と話をするらしい。
私は午前中バスに乗ると、ほぼ同じ運転手さんの顔を見るけど、特に話をしたことはない。
ただ私はこんな風に、他人と他人なのに、家族のことまで口を割って話せる出会いが、病み付きになるほど好き。

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