2011年6月19日日曜日

とある日の翌日


朝、起き上がるのが辛い中、寝転びながら回りがすでに活動的に動いていることを察する。
前日、というかその日の2時半頃まで隣の部屋で飲んでいて、3時間程しか寝ていないなと計算する。驚くべきは、このパジャマパーティーを企画した職員とむしろ準職員とも言えるベテランボランティアのパワフルさ。同じく子供の間に寝て、6時に起床したらしい。普段6時半から子供を起こしにかかるので、場所はいつもと違えど、ここから普通の生活に戻ります。

結局大人の中では私が一番長く寝ていたらしいけど、そんな私も子供の着替えを手伝いにかかる。ほとんど起きているけど、2人程まだ布団に埋もれている子もいる。7時半から朝ご飯なので、普段生活している場に戻り、早番とも合流して、そこからはどうぞよろしくと言う感じ。ちなみに前述の職員は、遅番→早番というシフトに自らしたようで、自らも4歳の子供がいるのにタフだなぁと感心します。私らはマットレスと元のベッドに戻したり、後片付けをします。この時間には既に動いている大きい子供がいるので、彼らに手伝ってもらうと割とすぐ終了。そこから私も部屋に戻って着替えて、今度はこの日にPraktikumを終了し、翌日家に帰る子のお別れパーティーの準備。パーティー自体は本人が基本的に仕切るので、その彼女に贈る写真たっぷりの寄せ書き本を皆で仕上げていきます。

お昼を食べた後12時半、本部の日本人職員2人が車で迎えに来てくれて、オランダ方面に30分ほど走ったところにある、Weselというまちにある病院に、子供のお見舞いに行った。1歳半の5月にアンゴラから来て空港から直接病院に搬送された男の子。この子のもとには、毎日登録ボランティアの人がお見舞いやお世話をしに来てくれるそうだけど、ちょうどこの祝日の週末は都合がつかなかったそうで、誰か行ける人はいないか、平和村のメーリングリストで連絡があった。皆他のPraktikantは、割と子供が入院しているところを目がけて旅行をするようにお見舞いに行く人もいるけど、まだ誰のお見舞いも行ったことがなかったので、行くことにした。まだ会っていない子のお見舞いに行くのは不思議な感じだけども。

(小児病棟にある子供の遊び部屋) 

小児病棟の集中治療を行う病室にいるとのことだったが、ナースステーションにベビーカーに乗せられて私たちを待ってくれていた。誰ベースで誰のまゆげで誰の輪郭でと即座に浮かんだほど、なかなかかわいい“えりちゃん”。本名が固いので勝手にこう呼ばせて頂くことにした。左足の付け根から足首まで、金属の固定具で骨が固定させられていて痛々しいけど、その足首から先がよく動く。打ち解けるのに2時間程かかったけど、最後は歯を見せて笑ってくれてとてもよかった。私は最近爪切りが好きで、割と入院している子は爪を長くしたたま帰ってくることもあり、えりちゃんの爪も長めだったので、看護師さんに爪切りを借り切ってあげた。嫌がられたけど、これで靴とか履くほうが痛いのです。

(ナースステーション前にて)

ドイツの総合病院に行くのはこれが2度目だけど、エントランスから病棟までどこもかしこもすっきりしていて気持ちがよい。病院にいて気持ちがよいというのも変だけど、日本の病院と比べると、慌ただしい感じもなければ、ごちゃごちゃした感じなんてまったくない。むしろ見た目にも仕事的にも、私たちの仕事が余計にごちゃごちゃさせていたと思うが。それはともかく、そんなに数も多くないであろう入院中の子供に対して、あの面積を病室ではなく遊び部屋にできる余裕。むしろそういう法律でもあるんだろうか。すばらしき人口密度でした。
2時間ほど滞在して、病院を後にする。日曜だからか余計に人が少ない気がする。
ちょっと長くなってのでこの辺で。まだまだこの日は続きます・・・


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