2011年8月20日土曜日

Praktikumの終わりに見えてくるもの(5)


現在Einsatzまっただ中。
アフガニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、アルメニア、グルジアへの援助飛行がどんどん遂行されていきます。
8月14日にアルメニアへ3人の子供が帰国したのを皮切りに、昨日は一番大勢のアフガニスタンの子供が約50人帰国しました。既にアルメニア、グルジア、ウズベキスタンから新しい子供たちが到着し、今日はタジキスタンからの便を待っているところです。
本来予定なら、17日にこれら全ての国の新しい子供たちがチャーター機で到着し、20日に治療を終えた子供が帰国するはずだった。それが一ヶ国ずつなので、一度期のカオスは避けられるけど、なんとも慌ただしい。

例えば一昨日、昨日帰国した子供たちの名前が、昼食の後食堂で発表されたけど、その後は恒例の写真撮影。今まで私が見て来た過去3回は、皆家に帰れる喜びに溢れてその流れで、いつも写真を撮る場所まで移動するけど、今回は喜びの後に涙があり、そしてまた笑顔が戻った。あんなにしんみりとした移動を見たことがなかったけど、それは四六時中一緒に過ごした大事な友達の中に帰れない子がいるから。また、いいことばかりではもちろんないけれど、毎日を一生懸命過ごして来た平和村の生活や職員、ボランティアとの別れが来るから。子供たちの涙はこちらの涙もがんがん誘ってきます。その場ではこらえるけど。
今までこの帰国前日、一番子供たちがいい顔をする日を見てきて、子供たちは皆それぞれ仲が良いけど、今回はなんだかものすごく絆が見えた。

帰国することを一応わかっている私たちの小さい子供の部からは、昨日10人が帰国。そのうちの4人、中でもちょっと小さい子供を前日、念入りにシャワーをし、爪と耳をきれいにしたけど、もう1人すべきだったことに、当日、バスに乗り込む姿を見ている時に気付いた。私はその子をアフガニスタン人ではなく、ウズベキスタン人だとずっと思っていた。かなり失敗。ちゃんと情報確認をしないといけない。

一昨日の夜、そういえばものすごい嵐だった。
窓を閉めても、何ヶ所かはその隙間から水が入ってくる、少々浸水パニックでした。
それでも子供たちが帰る時は、気持ちのいい晴天で送ってくれる。アルメニアの子供たちの時も、その数時間前までは降っていた雨が止み、青い空が見えました。

あと少し、油断はできない。というのも、アフガニスタンの子供たちが帰る2日前、帰国予定のリストに名前がある子供が、遊んでいて転倒し、足を骨折。帰国ができなくなってしましました。ちょうど同じ時、帰国予定で一番小さい子供も、別の子供に転され、おでこを地面に強打し、数針縫うことになってしまいました。この子は帰れたけど、こんなことが起きてしまっては、また半年後の援助飛行を待たなければならないかもしれない。私はこの2人と職員の運転する車で救急病院へ行ったけど、帰れなくなった子とは当日、あと少しで帰れるねと話もしていたし、痛々しくてならない。折れていると診断が下った後は、それを受け止めてか少し落ち着いていたけど・・。帰れた小さい子も、傷物にしてしまったので、それが何より悔やまれる。回りの目の多さは非常に大切です。

そんなところで、今日も遅番に行って参ります。
援助飛行について詳しくはこちら



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