2010年6月7日月曜日

岡本太郎の墓の衝撃


3月に家族で墓参りへ行ったとき、私だけ親戚の家に泊まらず一人行動をしてしまったので、墓前で集合ということになった。何度か行ったことはあるけど、いつも家族親戚に連れられていたので地図を渡された。
とても広い敷地なので、我が家なりの行き方が書かれていたが、実は著名人のお墓も結構あるらしい。
前日友人宅で予習も兼ねてお墓のHPを見てみると、いるわいるわ詩人・文豪・芸能・軍人などなど、昭和に活躍した日本人のオンパレードみたいだった。ふと岡本太郎の文字が目に入ったので見てみると、見たこともない墓石にびびる。翌日、時間があったら行ってみようと思った。
集合時間ちょうどくらいに着けたけど、思いのほか多く集まった親戚が既に順番に参っている。久しぶりだから話したいこともあるし、参る順番は来るし、浮ついた気持ちのままで墓参り終了。その後昼食でも行くかなと思っていたけど、それも叶わずあっけなく終わってしまった。

墓参りリベンジの機会をうかがうこと数ヶ月、ちょうど祖父の命日の2日後に行くことにした。
この前疎かにしてしまった分、気持ちを落ち着けてしっかりとお参りをした。実は詳しい所在地を覚えてなかったのだが、前回の身につけた感覚を頼りに少し探した結果、発見することができた。素晴らしき方向感覚。これで今後も一人でも間違いなく辿り着ける。

主の目的を達成し、サブ目的である岡本太郎の墓を探す。
都内最大の公園墓地という事実のごとく、静かで大きな緑がたくさんあって気持ちがいい。色んなお墓を鑑賞するのは初めてで、少し不思議な気分にもなるけどいいと思う。
ちょっと行き過ぎたので折り返してそれっぽい所に進んで行くと、発見。ちょうどこちらを見るいい角度でほおづえを付いている。
向かいには母かの子と父一平のお墓もあった。父の墓石のほうがとんでもない。川端康成が、この家族は日本を温かくする、と締めくくる碑もあった。太陽の塔を見たこともない、ファンでもない、ただミーハーな好奇心でついでに来てしまったことに許しを請い、写真を撮らせて頂いた。
もともと墓石としてではなく、「午後の日」という作品であったらしいが、一度見ると脳裏に焼き付いて取れないこの感じ。岡本太郎は墓もすごかった。

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