2010年8月9日月曜日

Bangkok: 馴染む


お互いに電話やメールが常に使える状態じゃないと、会えるかどうかは、その時の運にかかっている。
バンコクに着いたその翌朝、神戸から乗ったフェリーからハノイまでの盟友Fちゃんと再会を果たす。
ベトナムやラオスでゆっくりしていた彼女は今朝、バスでバンコクに着いたのだ。
この日はなんと、初めて出会った日からちょうど1ヶ月。恋人なら1ヶ月記念日な日なのである。

Fちゃんと共に流れていた時、私はお初のアジアに不満を垂れて弱音を吐いていた。
そんな私を見ていた彼女に「たくましくなったね」と言われて嬉しい。道中で出会った日本人などに、私の旅程の話をしたそうだが、やはりこの発想はあり得ないらしく、引き気味の賛辞を頂いた。
カオサンのお気に入りのcafeでくつろいだのも束の間、私はそろそろ行かなければならない。
宿に戻ってスーツケースをタクシーに積んで、Fちゃんも一緒に、プアランポーン駅へ向かう。


割と余裕を持って着いたので、駅のスーパーでタイガーバームや長旅に備えて食べ物などを買って、2人でアイスを食べた。
Fちゃんはいつも話に聞くのがおもしろい、お姉さまの友達を訪ねる予定らしい。そろそろ電車に乗れそうな時間になり、再会もすぐにお別れに。でも1度ではなく、2度会って別れると、これからもこの調子が続いていきそうで特に寂しくない。
それよりも会えたことの方が何倍も嬉しくて、なんだか安心して、手を振った。


南へ、流れます。

(3. Mär. 2009)

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