2010年8月26日木曜日

Shanghai: 幸運


杭州蕭山国際空港に着いたのが予定通りの13時過ぎ。
上海のつもりでチケットを取ったけど、ここは杭州です。KFCやカフェもある、到着ゲート付近でゆっくり行動しようと悠長に構えていたが。どちらにせよ今晩は上海に1泊したいので、上海行きのエアポートバスのカウンターに行くと衝撃の事実。
バスがほとんどない。あるにはあるけど、飛行機の発着に合わせた時刻しかなく、まもなく発車する上海行きのバスを逃すと次が完全になかった。しかもカードで支払えず、慌てて元を引き出しチケットを購入。すでに発車していたバスの乗務員とカウンターのお姉さんが連絡を取ってくれ、私のためにバスを引き返してくれた。
あぁ、間一髪。気づくのがもう少し遅ければアウトでした。何せ上海までバスで3時間かかるのです。

3時間もバスに乗っているのは暇。整備された高速道路を快調に飛ばし、上海入り。
高架下の怪しげな停留所にバスは止まり、乗客たちは降ろされる。適当に散っていく現地の住民に、少々戸惑う異邦人。
地理も見当が付かず、英語なんて通じず、止まっていたタクシーに乗るしか先が見えなかった。角刈りでメーターのないタクシーの運転手のおじさんに、“明日、フェリーに乗るからその近くのホテルに行きたい”ことを、筆談を交えながら必死に訴える。運転手のおじさんは、自分の携帯に私の訴えを言うように促し、とりあえずそうすると、ちょっとは理解してもらえたように車を走らせた。
1件、ホテルに案内してくれだが、1泊が結構高く、カードが使えなかったか何かの理由で諦める。その間もスーツケースは積んだままなので、逃げられやしないかどきどきしてしまった。さらに付近を走ってもらい、路地を通りすぎるときに「ユースホステル」のマークが見えた。必死に引き戻してもらうよう訴え、フロントで空いているベッドがあることを確認。安堵とかなり消耗した頭で、運転手のおじさんが最初に提示した金額から交渉して、確か70元くらい払った。
あぁほんとこんなに意思の疎通ができなかったのは初めてだった。しかも隣の国で。何よりユースの看板を見逃さなかった私にあっぱれだったけど、危なかったな・・・

カードキーのデポジットを含んだ料金を支払い、部屋に入る。どうやらこのユースは新しそうできれい。見つけたところがここでほんとによかった。所持金の少ない私は、2つ先の角にATMがあると言うので、外に出ることにする。
さすが中国、ひとつの角がでかかった。ATMでなぜか引き出しができないので、残高を確認すると、なんと150円くらいしかなかった。フェリーでは円が使えるが、明日のことがあるので、あの手段は使いたくなかったけど、日本に着いたら即入金する気合いで、クレジットから借り入れる。
手にした元を持ち、セブンイレブンが見えたので食糧を調達し、ユースでお湯をもらってカップ麺を食べる。それでもなんだか腹が落ち着かないので、軽食も出すラウンジで何か軽く食べる。日本で働いていたというアメリカ人や、明日高山鉄道か何かに乗るという日本人のおじさんに絡まれる。

同室には何人か女の子が泊まっていたようだけど、結局だれにも会わずに就寝。
いよいよ明日、フェリーに乗る。

(6. Mär. 2009)

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