2010年8月20日金曜日

Butterworth-Kuala Lumpur: 9時間夜行列車


列車はButterworth発ではなく、タイのHat Yaiから来ているため、既に乗客があった。
私の座席は完全な寝台タイプで、カーテンを閉めればすぐに寝れてしまう感じ。二段式の下で上に乗客は来ない模様。通路挟んで向かいには、大人サイズと小さなサイズの靴があった。同じ車両のほとんどのカーテンは閉められているけど、向こうの方で上下段、向かい合わせで乗車している家族?か仲間の姿があった。

スーツケースを固定させ、カーテンを閉めてうずくまる。寝るにはいいけど、本を読むには暗い。
だから隙間を作って明かりを入れて、眠くなるのを待った。乗務員さんが通りかかる気配を感じたので、食堂車はあるのか聞いてみた。向こうのほうにあるとのこと、しかも何時までとか時間制限なしに、クアラルンプールに着くまで開いているらしい。今までどれだけの夜の移動をしてきただろうか。夜行列車もないことはなかったけど、夜に食堂車を求めたことはなかった。少しおとなしくしてから、いざ、貴重品と参考書を持って、食堂車へ行くことにする。

乗務員のような制服を着た兄さんたちや、おじさん、などとりあえず雄雌なら男ばかりだった。
そんなことはこの時気にしていないけど、とりあえずカウンターで何か暖かい飲み物でも頼み、唯一空いていた4人掛けに座る。夜だしなんだか落ち着かない。皆も暇をつぶしているのだろうが、ちょっと緊張した心持ちで私は座っていた。すると前に兄さんが腰掛けてきて、話をすることに。たしかクアラルンプールの近くで日本の車メーカーで働いていると言っていたような。長さのあるあご髭がねじねじとあごから垂直に下を向いていて、単純にそれが一番印象的だった。明らかに地元民ではない、アジア女が一人でいると、彼らにとっては格好の興味の対象となってしまう。それは仕方がないことだが、そういえばこのねじねじの兄さんは私が日本人だと問題なく当てた。職場が関係しているのか、クアラルンプールという街がそうなのか、マレーシアに入ってからは“どこから来たでしょうクイズ”の正解率が高くなった。

もうちょっと食堂車に居座るつもりだったけど、あの食堂車の怪しい雰囲気に負け、ベッドに入ることにした。
予定到着時刻は5:20。6時には列車を降り、KL Sentralの駅構内にいた。日本語が多い。高校のマレーシアやシンガポール帰国の面々を思い出す。
こんな早朝、開いている店は万国共通なのかマクドナルドに人が吸い込まれていいく。私もそこに座って、KLに着いたことに一息つき、参考書情報で決めていたホテルに向かうことにする。

(5. Mär. 2009)

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