2010年7月13日火曜日

Malmö: にんじんと、その他


LundからMalmöへは新快速くらいの速さの電車で15分ほど。
Skåne地方で使える、電車のチケットを買う時にお得なカード(PasmoやSuicaのようなチャージはするが、発券する必要がある)で、Sと私はチケットを買い、ちょっと遠足気分にうきうきした。

Malmöはスウェーデン第3に大きい都市(といっても人口30万人ほど)なので、Lundからすると駅も大きい。
急ぎ足で大学へ向かい、授業前にJのクラスメイトとも顔を合わせた。勝手な印象、スウェーデンを留学先に選ぶ学生は、なんだかとても先例されている気がした。ドイツにしろ日本にしろ、その国に惹かれる人というのは、その興味の対象・関心の深度にともない共通した性格や思考が根底にあると思う。行き先は人それぞれだけど、スウェーデンや北欧諸国の場合、留学生の質がいいと思った。

この日が初回だという留学生も多く受ける"Realisum"の授業に参加した。英語の授業だったけど、何も苦なく聞いている彼らに対し、自分の英語力のなさに頭が詰まる。社会学的範疇だけど、辛うじて?リヴァイアサンに反応できたくらいだった。
私という人間は、果たして大学に行くべきだったのか、これは入学当初から付きまとっている疑問だけど、この時も自分の学術的センスのなさに肩身が狭かった。興味はあるけど、感覚的センスの方が勝っている気もするし、どちらにも転べるのかもしれないけど、結局まだどちらにも身を定められずにいるのである。


授業後、学生の自治会?のような組織に顔を出すというJ。
Jは帰国後、専門を一つ増やし、ダブルフルタイム学生と自称するほど忙しく、授業以外のことにも積極的に頑張っていた。
Sと私は先にLundに帰ることにするが、その会議が始まる前に、連れて行きたい場所があるとのこと。
「にんじんと、その他」(写真上)という、Bio専門のスーパーだった。ネーミングにまたきゅんとして、Malmöでもこういう場所が確認できたことを嬉しく思い、店内を見て回る。Jは量り売りのナッツ類を持って来た袋に詰めている。

ドイツのFreiburgという特異な街の、さらにその濃度の高いVaubanにいたために、Bioな食品を扱うスーパーは身近だった。ALNATURAというスーパーがそれにあたり、Freiburgには2つあるが、SはALNATURA製品は知っていても、そのスーパーが存在するとは知らなかった。冷蔵されている豆腐ハンバーグを見つけ、その裏のシールを彼らに見せて、これは"made in Freiburg"だと、私は得意げに言った。いつかSとJにFreiburgを案内したいと思う。

(24. Feb. 2009)

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