2010年7月24日土曜日

Nagano: 穂高養生園


15時半頃、待ちに待った(待たせた?)養生園着。
6月末に私が思い立ち、声を掛けてからこの日まで、3人ともスパイラルにうきうき度をあげながら待ちわびていた。養生園で働く友達つながりだけど、3人で会うのはこれが初めてなので、それもまた楽しみだった。到着した日と翌日はカフェで働いているという彼女。着いてから知ったけど、カフェは16時半までらしい。施設とお部屋を案内してもらい、急いで待ちわびているだろう彼女の元へ。20分ほど山を進んだところに“木と人とカフェ”を発見。キッチンで働く彼女を外から見つめ、嬉しい再会のハグ!朝からのアクティブな活動を報告し、夜にまた会うことを楽しみにして、夜ごはんのため“里の家”に戻る。

養生園の食事は一日2回(10時と17時半)。動物性の食材を使用せず、とれたてのお野菜を用い、自然治癒力を高めることを考えて作られている。この時の食事は、豆腐のキッシュと焼きなすのソース、酵素玄米ごはんに長芋寒天、たまねぎとしいたけのスープなどなど(写真上)。料理の説明も聞きながら、ひとつひとつ美味しく頂いていると、すでにごはんとスープのおかわりに行こうとする友達。私もテーブルにあったおかずをちょっとおかわりした。“里の家”と“森の家”でそれぞれの宿泊客が全員ひと間に会し、食事をする。付けられた量が多かったり、苦手なものがある場合は“預け箸”を使って、さらのお皿に預け、欲しい人がもらう。このテーブルの作法も、まさに養生園を物語っている。


デザートもあった。カシューナッツのムースにラズベリーのソース。既にごはんでいっぱいのため休憩していると、カフェでの今日の仕事を終えた友達登場。2人はかつて一緒にシェアハウスに住んでいて、それぞれアジア育ちなので、タイ語も交えたそんな話がおもしろい。積もる話で盛り上がっていると、20時のヨガタイム。ひさびさに身体を解す心地よさに、疲れと眠気がくる。終了後、3人でお風呂に入りまったりタイム。私は彼女から身につけた、タオルに付く水気を少なくするための「水払い」がお気に入りになった。


翌朝、早くもチェックアウトなので、荷物をまとめてからお散歩へ。スタッフの人に連れられ、木と人とカフェを下の道を通って目指す。友達の言う“ソーダ水色”の川のあるところも通った(写真中上)。お散歩なのだけど、山なので急勾配もあり息があがる。カフェでは友達が、まさに“キッチンのあるじ”のようにケーキを焼く準備をしていた。気の知れる友達の中で、唯一同業種だった彼女。本来の自分に戻って、居るべく場所に行くために準備をしている姿は、スーツ姿より何より素敵。自分にも無事その時が訪れるようにパワーをもらう。


朝食後、友達の言う“原生林”に辿り着くべく、再びカフェに寄り、目的地を目指す。
私からするとバリバリの山ガールな彼女の山感覚はとても頼もしい。フェリーで北海道へ行き、自転車でバイカーばりに各地を巡った乙女な彼女。水気を多く含んだ柔軟性のある土に、私の好きな“こもれび”。生い茂った自然に差し込む“こもれび”は格別である。結局“原生林”にはあとちょっとのところで辿り着けず引き返し、カフェでちょっとだけほっこりして駅へ向かうタクシーに乗った。

私は彼女たちのようなたくましき素敵な女子が大好きだ。皆それぞれに単独行動してきたけど、こうして出会ってそれぞれが育ててきた感覚を共有できることがすごく嬉しい。卒業前の旅で一人移動に懲りてしまったので、今回は道中も行く先でも友達と同じ時間を過ごせてとてもよかった。それぞれにそれぞれの道があるので長く時間を過ごすことは難しいが、どこかでずっとつながっていたいと思う。

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